………ひぃじいちゃん。


私、ちゃんと伝えるからね。


だから、見ててね。


ステージの中央へ辿り着き、顔をゆっくりとあげる。


その時、一斉に体育館の中にいた400人もの人が目に入ってきた。


仲の良い友達。


クラスメート。


バレー部の後輩。


そして、私の弁論を見にきていたお母さんやおばちゃん。


そして……おばぁちゃんの姿もあった。


スゥー……ハァー……。


ゆっくりと深く、深呼吸してから、私は話し始めた。


───私の想いを、言葉に乗せて。