「それでは次は、ひめゆり資料館です。時間がないので、30分後を目安に、ここに集合してください」 この言葉を合図に、私は友達とひめゆり資料館に足を踏み入れた。 中は少し、薄暗かった。 電気はついているんだけど、やっぱり少し暗い。 少し視線を横に向けると、ひめゆりの人たち、ひとりひとりの写真が壁には飾られていた。 その誰もがまだ小さな小さな少女で、あどけなくて、どこか幼さの残る顔で微笑んでいた。