翌日―― 教室に入ると、すぐにキミの席を見た。 でもそこにキミの姿はなくて。 それでも僕は、いつもキミがどんな風にそこにいたかも、どんな顔でそこに座っていたかもわからなくて。 いつもの机。 いつもの椅子。 キミはいつもどんな顔をしていたの? キミは何を考えていたの? だけど、僕らが昨日見た、あの笑顔ではなかったことだけはわかっている。 それだけは、わかっている。