毎年、この世界に産まれてくるはずだったあの子の為に花を供えに行く。ユリの花。
私はその花屋さん[jewel ]が大好きで、しょっちゅう部屋に飾る花を買いに行く。

今年もあの子の為に花を買いに行った。
店内は、優しい雰囲気で、心地良い

『なぁ。』
ユリの花をみている時誰かに話しかけられた
『はい』
そう言って振り向くと、
知らない男がいた。
エプロンしてるし、新しいバイトかな?

『いつもこの日はユリの花買ってるよな』

なんで知ってんの??
『なんで?』

『俺ここの店長の息子!よく来てたんだ。だから君の事みてたし。昨日から働いてんだ』

『そうなんだ・・・』

『今日もユリを?』

『えっ。うん・・・』

私がそう答えると彼は、ユリを花束にしてくれた

『はい!!今日は出会った記念に。』
『でも・・・』

こんなすごい花束。対面の人からもらえない

『俺の名前は慎吾。よろしく!!これ連絡先』
『奈々です。こんなに綺麗な花束ありがとう』

お礼を言って、あの子のお墓に向かい花束を供えた

さっき貰った連絡先・・・
お礼のメールするべき・・・?
結局この日は連絡出来ず、翌日学校に行った