アパート「寿荘」

「宮川、まさかお前がそんな事言うなんて思ってもみなかったぞ。家族の人たちともきちんと話したんだな?凄く厳しい事は何度も言われたと思うがそれでもできるか?」

担任からの問いかけにも迷いはなかった。

「はい!大丈夫です。フリーターとして働きながら、自分の夢を叶えたいです。」



「現実を見なさい。夢を持つことは大切な事だが、一握りの人しか成功しないんだ。もう少し冷静に考えてみないか。」


フリーターになると言ってそう簡単に「分かった」と言う先生もいないだろう。