アパート「寿荘」

少し涙声で母親は優しく一言一言を噛み締めながら話した。


「お父さんにはお母さんから話しておくわ。一人息子だから寂しくなるよ。先生にもきちんと話すんだよ。白紙のままだったんでかなりしてらしたからね。」


時計を見ると、夜もかなり更けていた。


次の日、学校の担任にきちんと白紙の理由を話した。