アパート「寿荘」

老婆は不気味な笑みを浮かべ部屋まで案内してくれた。

(マジでかよ〜。ある程度覚悟はしてたけどここまでとはな…。うっ…臭え〜)


部屋の扉を開けた瞬間歪な鼻をさす何とも言えない臭いに太一は思わず鼻を押さえた。


壁のあちらこちらの茶色いシミがその臭いを目で表していた。