ビルの高さに圧倒され上ばかり向いて歩いていたら何かが肩にぶつかった。


「すいません。大丈夫ですか?」


太一よりは年上くらいの女性で髪は長く、色白でモデルのような風貌の人だった。



すぐさま頭を下げて謝るも


「てめー!!どこに目つけてんだ。ちゃんと前見ろ」


驚きのあまりしばらく太一は口をポカンと開けたままになって呆然と立ち尽くした。