すぐに電話しようと思ったけど…優介と一緒に居たら、とか変な事が頭を過った。
けど、晴なら大丈夫かな。
と、
思って電話をすると1コールで出た晴。
ついつい、笑ってしまった。
でも、晴は深刻そうに話して来た。
「どうした?」
『何が?』
「救急車が止まってたと思ったらお前の母ちゃんらしき人がいたから」
『熱。』
晴に言ったら、絶対優介にも伝わってしまう。
誰にも心配掛けたくない…
そんな気持ちが先回りしてしまった。
もう、伝わっても関係ないけど…どこかで意識をしている自分がいた。
まだ、ダメダメだね。

