空の添い寝をしていると、
「莉子起きてる?」
と、
私の顔を覗き込んできた。
そのままキスをされた。
「眠そうだな」
『うん、眠い』
「甲たちの部屋で飲んできていい?」
『やだ』
そう言って、
私のほっぺにあった優介の手を握ると笑っていた。
離したくないこの手。
ずっと、繋いでいたい…
けど、優介から友情を奪ってはいけないって言うこともわかるから…
小さな声で、
『行ってきていいよ』
と、
伝えた。
「愛してるよ、莉子。」
知ってる。
何て、
強がって見せたいけど…やっぱり寂しい。
『帰ってきてね、おやすみ』
「おやすみ」

