学校帰りの電車の中ではさっきの解けなかった問題の話をしていた。
優介が一生懸命説明をしてくれる。
そんな姿がとても嬉しかった。
帰り道、仲良く手を繋いで…人がいない路地に入るとキスをされながら心が待つ実家に向かった。
『ただいま』
「今さっき寝た。泣き疲れたみたいだね。莉子が行った後も少し泣いてたわ。」
『そっか。』
「ちゃんと心のママやってるみたいで安心したよ。」
なんか、涙が出そうになった。
ママに褒められる
何て、
予想もしていなかった。
心が泣いて迷惑かけたはずなのに…こんなことを言ってくれるママには本当に頭が上がらない。
16歳だけど、心は母として見てくれている。
まだまだ未熟だけど…
私を必要として涙を流してくれる事が嬉しかった。

