俯いていた私の顔を覗き込むようにキスをしてきた優介。 私は涙を流しながら優介に抱きついた。 夢みたいな光景だった。 「莉子、すげぇごめん」 『ほんとだよ』 うちの学校にはいない雰囲気の男。 ちょっと不良チック。 ネックレスをつけて、 ポケットに手を突っ込んでしまうような感じ。 いわゆる、やんちゃタイプ。 そんな人を好きになってしまった。 自分では気づいていない所がさらに可愛い。