「安くてごめんな」 『安くていいよ、ありがとう』 「これからもよろしくな」 と、 キスをしてくれた。 2人になりたかった理由はこれだったのね。 今思えば… さっきは最悪な事を言ってしまった。 ごめんね、優介。 意外とやる男で、改めて惚れ直した。 嬉しくて…指輪が着いた手を眺めていると 「もういいだろ」 と、 言って強引に手を繋いできた。 『怒らなくてもいいじゃん』 「莉子、」 『ん?』 「俺、母親と会うことにした。あと、お金がたまり次第一人暮らしをする事にした。」