「何でこんなアウェイなの」 『知らないよ(笑)』 優介みたいな柄がうちの学校にはいない。 意外と平和な中学。 だから驚いているのかな。 それにしても、 そんな目で見なくてもいいんじゃないって感じ。 ここまでくると失礼に当たる。 「莉子」 振り向いた瞬間のキス。 驚いて目が点。 わたし、今どんな顔してる? 「とりあえず、みんな満足?」 『…じゃね』 私は必死に笑顔を作って、手を振って学校に入った。