手を引っ張られるだけで、こいつは何も発さない。 一向に教室から出ない。 出てくれれば、私も助けを求められるのに… 怖い。 何か進んだり、逆流したり…どこに行こうとしているのか理解できなかった。 ただ…何かを探しているのはわかる。 止まった、 と思ったら…黒幕と窓の隙間だった。 少し明るくなって、こいつの顔を見ようと思えば見れるけど…怖くて見れなかった。