ちらっと横目で見れば、言葉に詰まって涙を溜めた瑞希。

そんなにひどいことを言われたんだろうか。
心配になって手を伸ばそうとした時。

瑞希は勢いよく缶の中身を飲んでいく。


・・・目、座ってんだけど・・・


目が点になる俺をよそに、瑞希は半分ほどになったであろう缶をギュッと握った。

ぺこん。

と、なんとも間抜けな音が響く。
泣きそうだからなのか、それともアルコールのせいなのか、少しだけ頬を上気させて。

瑞希は缶を握って、それを見つめたまま。
悔しそうに口を開いた。