思わず辺りを見回しながら歩いていると、先に瑞希が温室のドアへたどり着いた。


「着替えますので、私の部屋で待ってて下さい。ご案内します。」


み・・・。

瑞希の部屋?!

瑞希の部屋に、入れる?!?!

男だから、色々考えるのは仕方ないだろ!


しかも、“着替えるから、部屋で待ってて”なんて、妄想をかきたてる以外の何物でもない。


俺は無駄にドキドキしながら、瑞希の後に続いて靴を脱ぎ、玄関においてから二階に上がる。


そして、瑞希がある一室の前で、止まり。



・・・ドアを、開けた。