根拠のない自信だが、彼女の事を信じてる。


「ありがとうございます。」


瑞希が笑顔でいられるように、応援しよう。

「出来るだけ、俺も協力する。・・・あ、盆休み、遊んでて大丈夫か?」

「二次試験は論文と面接なので、面接の練習とか・・・お願いしても、大丈夫でしょうか?」

「ああ、手伝うよ。」


誰もいない、夜の公園。

応援しようって気持ちは、嘘じゃない。
だが、倫子から逃げるように思われてしまうのも、嫌だった。



「会社辞めても、一緒にいて欲しい。」



情けない顔を見られたくなくて、瑞希を抱きしめる。
俺の好きな香りが、鼻先をくすぐった。


「も・・・もちろん、です。」


恥ずかしそうな声が、胸のあたりから聞こえてきて。

俺はその言葉だけで、ひどく安心した。