「アンズ自体、出回るのは成熟してからですし、通常の摂取では危険性が低いんですけどね。」
ちょっと残念そうにしている瑞希。
いや、そこ残念そうにしたらダメだろう・・・。
「ウメや、桃・カリン・ビワ・スモモ・アーモンドなど、青酸配糖体を含むバラ科の植物って、結構多いんですよ。」
毒性が低いからなのか、瑞希の笑顔はイマイチ輝かない。
「タピオカの原料であるキャッサバにも、別の青酸配糖体が含まれてますが、日本は規制が厳しいので、中毒の危険性はほとんどありません。」
タピオカドリンク、流行ったよな。
俺、タピオカがキャッサバから作られてる事すら、知らなかった。
「タピオカ、俺結構好きだったな。なんかあの、不思議な食感が。」
「あ、私も好きです。」
同じものが好きだと、少し嬉しい。

