欲しかった、言葉。

抱きしめる腕に、力を込める。

それから少しだけ体を話して、恥ずかしそうな君の瞳を覗き込んだ。


吸いこまれるように。


そっと。


顔が近付いて行く。


固まったように、潤んだ瞳でじっと俺の眼を見てくる君。



「目、閉じて。」
「す、すみません・・・。」



素直に目を閉じてくれたから、そっと、唇を重ねようとした・・・