「だから、名字も?」 「はい。伊東さんなら、お気付きだと思いました。」 ほとんど毎日、会社で会ってたからな。 名札に書かれた“大塚”の文字を、忘れるわけ無いし。 「気付いたよ。でも、それ以上に・・・似てるから。びっくりした。」 きのこ博士の名前よりも、先に気付いた、遺伝子レベルで似てる顔。 松岡の店で、誰かに似てると言われて、何も話さなかった君。 そして、偽名。 今ここで恥ずかしそうにしている瑞希さんを目の前にすると、親子だって事を本当に隠したかったんだろうなと思う。