毒草彼女 -ポトスで始まる恋ー

目の前には、真っ赤なきのこ。
一瞬だけ喜んだけど、これはベニテングダケじゃない。
だって、白いイボがないから。


「・・・違う。」


落胆した俺に、きのこ博士は優しく説明を始めた。


「これはタマゴタケですね。真っ赤で毒々しいですが、とてもおいしいんです。」


なんだ。
また毒じゃないのか。
俺は肩を落として、溜め息を吐いた。


「・・・あなたは、僕の可愛いタマゴタケの事を、そんなに好きでいて下さるんですね。」
「は?」


僕の可愛いタマゴタケ?
俺別にタマゴタケなんて、好きじゃないぞ??

この人やっぱ変だ。
テレビで見た通りの、残念なイケメンだな。
せっかくジャ○ーズ顔なのに。