毒草彼女 -ポトスで始まる恋ー

そんなに派手な顔のつくりじゃない。
化粧っけもあんまりないけど、整っている。

あの時は真正面から見詰める事なんて出来なかったけど、彼女は地味じゃない。
隠れ美人かもしれない。

「えっと・・・大塚、さん?」

胸ポケットについた名札を見て、彼女の名前を呼ぶ。

「俺、開発の伊東聡介です。すみませんが、お名前うかがっても?」
「わ、私のですか?」

慌てたように、彼女・大塚さんは表情を変えた。
聞いちゃまずかったか?!

「は、はい。駄目でしょうか?」

落ち着け・・・落ち着け、俺!
動揺を見せないように笑顔だ。