俺は瑞希さんの事を、本気で好きなんだ。

「じゃ、ちゃんと自分でフォローしろ。もう、告っちまえ。」

肩をたたかれ、頷く。


「俺でも分かるぐらいに、ものすっごい無理して笑ってたから。脈、あったんだと思う。」


「サンキュ。無かったとしても、このままじゃダメだ。当たって砕けてもいい。」


腹を括ろう。

もし、駄目でも。
はっきり断られても。

ちゃんと気持ちを伝える事に意味があるんだと、俺は思いたい。

メールの文面がひらめいた。
北村はチャイムと同時に、席へと帰っていく。

「ありがとな!」

声は届いたらしく、後ろ手を振ってくれた。