と、笑った壱成くんの顔




桜の花びらが風で吹いていた。





私の心は思わずドキドキしてしまった。



どうしたんだろう?






すると、壱成くんが



ーボソボソッ


「今日は、沙莉奈が自分でも気づかねぇくらい

………俺に夢中にさせてやるよ。」






「壱成くん、なんか言った?」





「あ? 何にもねぇよ。」