「も、もしかして、学園長さんいるの? お父さんは?お母さんは? えー!!! どうしたらいい?」 慌てすぎて、何しゃべってるか 自分でもわからないよ~! 「ープッ」 と壱成くんが吹き出したように笑った。 「大丈夫。 じぃちゃんと、母さんと父さんは、 今、出張でフランス行ってるからさ。」 ーホッ 良かった。 「……あ、でも 兄貴がもしかしたら家にいるかも。 あいつ、うるさいんだよな~。」 「えっ? お兄さんいるの? 見たーい! 壱成くんに似てるのかな?」 「……さあ。 まぁ、行くか。」