席に着いたらイルカショーが始まって、 沙莉奈は目を輝かせてみている。 「これからイルカとタッチしてもらいます! イルカにタッチさかたい人は 手をあげてくださーい!」 「ねぇねぇ、壱成くん 手、挙げてもいい?」 俺がうなずくと、 司会のお姉さんが、 「あ、じゃあ前から2列目のカップルの 彼女さん!前にきてください!」 「あ、行ってくるね!」 カップルって……… 沙莉奈、否定しねぇんだ……