放課後になり、帰る準備をするとユキがまたいつものように話しかけてきた。


「円~!今日はヒマ!?合コン行こうよ~」


・・・・またか。


「ごめん・・今日もちょっと・・。」


「そっかぁ、バイト?」


「んー・・まぁ。」


曖昧な返事をするとユキは残念そうに


「わかったぁ。じゃぁ暇な時言って~」


「はいはい」


私なんか誘ってどーすんのよ・・。


バイバーイと言いながら手を振るユキ。
悪い娘ではないと思う。ただ、私に合わない。


ユキはちっこくてふわふわしてて可愛い。そして優しい。


私と正反対だな。


いつもの道を歩いていると、目の前には酔っ払ってるのかフラフラしてる男が二人。


めんどくさい事になりそう・・・。そう思っていた私は足早に通り過ぎようとした・・・・・が、


「あれ~?女子コーセイがいるよ~」


「おおっマジだ!かっわいい~」


ちっ・・めんどくさい。無視しよう。


「あ~無視すんなよ~。傷つくじゃん」


「はははっ傷つくって・・」


あーもう!キモイ!
走って逃げた方が早いよね?私は走り出した


ガシッ


「!?」


「おお~近くで見るとまた・・」


「良い匂い~」


酒臭い・・。いつのまにか手は頭上に拘束されていた。


「あの、離してくれません?」


少しイライラ気味でいうと


「つれないなぁ。大丈夫だよ~キモチイイ事するだけだから」


気持ち悪・・なんなわけ?