「ホント、大丈夫だし」



「わかった。
でも何かあったらホント、言ってね!」



そう言って、佐伯さんはニコリと笑う。



だから、何もないし。



するとその後、彼女はパタパタと足音をたて、女子トイレに入っていった。



慌ただしいというか何というか…。



意外な子だったな。








「弥織、はよー」



「おー」



教室に着いて、始めに挨拶してきたのは、
友達の相馬。



コイツ…ムカつくくらいイケメンなんだよな。



だから、クラスの女子はだいたいコイツ目当てなんだと。



その話は隣のクラスの女子が噂してただけだけどな。