でもあたしだって、 ホントは付き合いたいって望んでたし… キスだって…… 「して…いいよ」 弥織くんとしたいって思ってた。 だから、断る理由なんて……ない。 「じゃあ……いい?」 「……うん」 桜のように、静かに舞い落ちていく雪。 その、白の世界を背景に、 あたしは、弥織くんとキスをした。