「あ、あたし…、
相馬くんとは話したこともないし、なんとも思ってないよ…
だって…、弥織くんが好きだし…。」
「そんなに好き好き言われると、
なんかハズい…」
「ごめん…」
でも……
「あの…弥織くんは、何であたしを好きになったの?」
これは聞かずにはいられなかった。
あたし、ホントに顔ブスだし…
りっちゃんの方が可愛いし…
何で?
「ホントは、佐伯さん、真面目だったから、絡みづらい子かなぁって思ってたんだけど、
話してみたら、明るくていい子だし、
……その…、笑顔が、好きだったってゆうか…」
最後の方は小声になってて、
それから、『もうこれ以上は恥ずかしいからやめるっ!』って言って、弥織くんはあたしの肩に顔を埋めた。



