あたしは、帰る準備をする。



まだ…告白もしてないけど…。



諦めて帰ろうとしていた。



すると、



「雪だぁー!!」



男子たちがはしゃぎ出した。



それにつられて、女子たちもはしゃぎ出す。



思わずチラリとやった視線の先にいた弥織くんは、



黙って窓の外を見ていた。



その横顔すら、かっこいいよ…。



そう思ってじっと見つめていると、



弥織くんが、こっちに視線を向けた。



だけど、



バッ……と。



あたしはやっぱり、逸らしてしまった。