お父さんのドライブテクニックによって
一応遅刻だけはまぬがれた。
私が通うことになったのは
通称;ISE高校
実際は・・・
I・・・いつも
S・・・幸せで
E・・・ええやんか
・・・高校らしい。
「白百合さん、あなたのクラスは2-Eになります」
赤縁メガネに髪を後ろで1つに結んだ
この先生は、私の担任の赤西先生だ。
ガラッ・・・
ドアを先生が開けた瞬間、
教室はさっきまでのおしゃべりが嘘のように
静まり返った。
「白百合さん、自己紹介を」
ううっ・・・緊張してきたよ
「わ・・・私は、東京の高校から転校してきた
白百合 百香です。よろしくお願いしま・・・す」
って、え?!
私は、窓側の後ろから2番目の子・・・
この前お父さんの帽子を拾ってくれたあの人と
目が合った。
「白百合さん、どうしたの?ぼーっとして」
「ごっ・・・ごめんなさいっ!」
どうしよう、どうしよう!
今、私たぶんすごくテンパってる!
「百香ちゃんって、めっちゃ天然なんやな!!
めっちゃカワイイー」
金髪の男のコがそう言った瞬間、
クラスは笑い声でいっぱいになった。
