私は、いつも通りに家をでて
いつも通りに通学し、
いつも通りに学校に着いて、
いつも通りに菜々と・・・
そんな生活を描いていたのに
学校に着くと菜々と目が合った。
おはよう・・・と言おうとした瞬間、
菜々の目つきに、凍りついた。
人を拒絶するような、荒んだ目・・・。
今日のみんなは、菜々を避けている。
私だって、そうだけど・・・。
菜々は優しくて、明るくて、
どんなことにも悩まない人だと
思っていたから・・・
そう、決めつけていたから、、
ガラっ!
教室の戸が開いて、桃也君が
入ってきた。
「おっすー!百香!おっはよ~っ☆」
桃也君が私に笑いかける。
・・・その瞬間、見てしまった。
菜々の目に浮かぶ、憎悪の色・・・。
それが、私に向けられているということも・・・