:::::大翔:::::


「ああ~っ、もう、鬱陶しいっ!」

「そんなこと言わんといてや~大翔~っ!」



今、一番1人になりたい時に

あのバカは俺のところに来た。


「ぐすんっ・・・だ・・・だって
 
 ひろと~っ、俺、白百合さんにフラれて
 
 めっちゃ傷心なんやで。慰めてや~!」



・・・、それを聞いた瞬間、

俺は少し、ホッとした・・・。


こんなに大切な親友なのに

こんな気持ちになるなんて・・・


「まあ、とりあえず落ち着けよ、桃也。」

「そんなぁ・・・無理や。一目惚れやったのにぃ・・・」


「はぁ・・・いつものことだろ?」


本日15回目くらいのため息をついた。

そのあとも何度もコイツをなだめて、

2時間後送りかえした。


現在、夜の11時だ・・・。