2-Eの教室が見えてきた。

「ふぅ~、我がクラスは 
 遠すぎて歩くんえらいな~」

・・・偉いなあ?
どうゆうことなんだろ・・・

「あ、えらいってゆうんは
 『偉い』んじゃなくて、
 『疲れる』ってゆう意味やで!!」

菜々ちゃんが慌てて説明する。

「ウチ、百香と会って2日目やのに
 前から友達やったみたいな
 感じがするんさなー」

素直に菜々ちゃんの言葉が
嬉しいとおもった。

「・・・ありがと、菜々ちゃん」
「菜々"ちゃん”じゃないやろ」

菜々ちゃんはにこっと
笑って



「これからは、『菜々』って読んで」



・・・今までなかった経験だ

「ありがと、菜々。」
「いえいえ!どういたまして!!」

菜々がちょっとふざける。
私は思わず笑う・・・


友達って、こんな感じなんだ・・・


「百香!早く教室入ろー!
 ウチ、もう寒くて死にそうやー!」
「うん!」

菜々とは、いい友達になれそう




・・・この時私は気づかなかった。

もう、私の周りで
様々なことが起こっていることに・・・。






そのことが私と菜々の関係を
脅かすこととも・・・