真白な眼帯。 顔に、大きな縫い傷。 それだけで、誰もが距離を置く、彼……風良剣太は、当惑していた。 勝手に付けられた、慣れない奇妙な名前だけでなく。 体中に残る傷痕にでもなく。 大学の同級生。 葉山小夜子という存在に。