いかにも教員達がテストに出しやすそうな部分を、蛍光ペンでマークする。 二年も似たようなテストを受けていれば、 必然的に三年目だって出題傾向は同じなのだ。 俺は、そういうヤマをかけるのは得意だった。完璧だ。 しかし、学校に着いてすぐに、俺を待っていたのはテストでも担任の長話でもなく、 豊丸の持って来た、何だかよく分からない、まずくて黒い塊だった。