「寝直せば?」 俺が促すと、エリアルは大欠伸をしながら、こくこくと頷いた。 どうせこいつは、姉さんの顔を見る為に無理矢理起きたのだから。 吸血鬼という生き物は、どんな文献や小説を見て確かめても、 完全に生活スタイルは夜型だった。 それなのに、エリアルは姉さんや俺の生活に合わせて、 昼間でも起きて行動しているのだ。