姉さんの友達はフランケンシュタイン 孝の苦労事件簿②




だから、その分俺はちょっと大人になったような気がする。


……ほんの、ちょっとだけ。


俺は、どこかぼーっとしている姉さんを見ないように目線をずらしながら、


トーストを齧った。


「孝、今日テストだっけ。……帰りは早いの?」


姉さんが、コップに牛乳を注ぎながら訊いてきた。


「うん。午前中で終わり……」


「そう、じゃあ洗濯物頼むわね」