姉さんの友達はフランケンシュタイン 孝の苦労事件簿②




「駄目よ。私、寝ぼけてカーテン開けちゃいそうだもの。


そしたらエリアル、灰になっちゃうわよ」


「そうだったね」


二人は顔を見合せて笑い、


「それじゃ……」


「おやすみ」


小夜子は、エリアルを残して部屋を出て行った。
 

これは全部全部、孝の知らない事だ。



だが、本当は知っていて、無視しようとしている事実だった。