姉さんの友達はフランケンシュタイン 孝の苦労事件簿②

 


でも、エリアルは小夜子が思っていたよりもずっと早く、牙を抜いた。


「あれ……もういいの?」


いつもよりも、意識がはっきりしている。


つまり、それだけ吸われた量も少ないという事だ。


「うん、今日はこのくらいで止めておくよ。小夜子も、明日があるしね」


「そう……じゃあ、もう部屋に戻るね」


「ここで寝れば?」


エリアルは悪戯っぽく微笑んだ。