姉さんの友達はフランケンシュタイン 孝の苦労事件簿②

 


言いながら、彼女はブラウスのボタンをいくつか外して、首筋を出した。


「……平気なのか?」


「平気だってば。だから……ね?」


「分かった……」


エリアルは、静かに小夜子の首元に顔を埋めた。
 

そして、大きく口を開くと……外からの薄明かりが、彼の牙を白く浮かび上がらせた。


「――つっ……」


牙が肌に食い込んだ瞬間、小夜子はわずかに顔を歪ませた。