すると、小夜子は安心したように顔を上げた。 「……ここ最近、ずっと吸ってなかったよね……血。吸ってもいいよ」 「いいのかい?疲れてるんじゃ……」 「よくない。……でもね、いいの。 エリアルだってまだ血を吸わなきゃ体が持たないんでしょ? あと、いつも眠いのに……私達が家にいる時間に起きててくれて、ありがとうね」