姉さんの友達はフランケンシュタイン 孝の苦労事件簿②

 


すると、小夜子は安心したように顔を上げた。



「……ここ最近、ずっと吸ってなかったよね……血。吸ってもいいよ」


「いいのかい?疲れてるんじゃ……」


「よくない。……でもね、いいの。


エリアルだってまだ血を吸わなきゃ体が持たないんでしょ?


あと、いつも眠いのに……私達が家にいる時間に起きててくれて、ありがとうね」