「ううん、大丈夫じゃない。でもね、……待ってたかったの」 小夜子は、きゅっとエリアルに抱き付いた。 「ごめんね、エリアル。 さっきのは……あそこまで怒る事じゃなかったの。ごめんね」 「小夜子……」 エリアルは、小夜子の髪を撫でた。 「ごめん、小夜子。僕も、ちょっとしつこかったよ。悪かったと思ってる」 「本当に?」 「本当だよ」