「ううん。……あのね、エリアルはもうかなり長い事生きてるじゃない? だけど、物事の考え方なんていうのは、最初の何十年かの間に、 大分決まっちゃうじゃない。 だから、エリアルにしてみれば、私達の考え方の方がおかしいのかもしれない」 「そんな事無いよ。 ……っていうか、仮にそうだとしても、姉さんが考え方を変える必要なんて無いよ」 俺は、ゼリーのブドウを口に放り込んだ。 そして、エリアルに対して出そうになった酷い言葉を、ブドウと一緒に噛み砕く。