姉さんの友達はフランケンシュタイン 孝の苦労事件簿②




「そう。エリアルの分は?」


「さっき食うか?って一応訊いたんだけど、いらない、ってどっか行っちゃった」


すると、姉さんはしょんぼりと目を伏せた。


「エリアルに……悪い事しちゃったかもね」


「そんな事無いよ!」


俺は、つい大声を出してしまった。
 

姉さんが、びくっとなる。


「あ、……ごめん」