「そう。エリアルの分は?」 「さっき食うか?って一応訊いたんだけど、いらない、ってどっか行っちゃった」 すると、姉さんはしょんぼりと目を伏せた。 「エリアルに……悪い事しちゃったかもね」 「そんな事無いよ!」 俺は、つい大声を出してしまった。 姉さんが、びくっとなる。 「あ、……ごめん」