「あのね、私もさ……本当はあそこまでね、かっとならなくて良かったの。 『はいはい』って軽く受け流せば良かったのよ。 ……でもね、さっきはそれが出来なかったの。どうしても。 ……嫌になっちゃうわよね。気持ちが不安定な時、って」 「ん、……そうだね」 姉さんは、プリンを掬ってぱくりと口に入れた。 「おいしい。これ、いつ買って来たの?」 「昨日の学校帰り。コンビニのが安くなってたから……」