その後大学側に質問すると、 彼は自主退学したのだと言われたらしい。 しかも、彼の住所になっていたマンションは既に、 引き払われていたという。 そして彼のロッカーは、入学から一度も使われた痕跡が無く、 フランケンシュタインがそこにいたという証拠は、 どこにも残っていなかった。 姉さんの携帯電話に届いた、一通のメールを除いて。