姉さんの友達はフランケンシュタイン 孝の苦労事件簿②




そうとは知らず、

「はい、返すよ。ちゃんと洗濯したから」

と、エリアルの言葉を信じて、

中身の確認もせずに袋を学校に持って行ってしまった俺は、

ボロキレみたいなジャージで、痛々しい体育を過ごす事になった。

誰からの視線も、突き刺さってくる。

電車のふりふりバッグ事件の再来だ。

「葉山……どうしたんだ、それ……」
 
出席を取る時に、体育教師にも言われてしまった。