そうとは知らず、 「はい、返すよ。ちゃんと洗濯したから」 と、エリアルの言葉を信じて、 中身の確認もせずに袋を学校に持って行ってしまった俺は、 ボロキレみたいなジャージで、痛々しい体育を過ごす事になった。 誰からの視線も、突き刺さってくる。 電車のふりふりバッグ事件の再来だ。 「葉山……どうしたんだ、それ……」 出席を取る時に、体育教師にも言われてしまった。